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「絵」はどこまで広がれるのか?



「絵の世界」はどこまで広がれるのか?という話です。


最近の「絵」の展示で、額装しない代わり(?)に、布などで取り巻いたり、それを天井や床まで広げたりするような展示の仕方が増えているように思うわけです。
(「絵」を中心とした「インスタレーション」という方向?)


こういう展示方法にはけっこう興味があって、惹かれてもいるんですが、この手の展示を見て思うことは(ネットで見つけたりしただけで、実際に見に行ったのは少ないですが)、『きっと、これは「絵の世界」を広げようとしているんだろうな』ということです。

確かに、天井や床にまで伸びてゆくモノと「絵の世界」が一体になって、どこまでも広がっていくような「オモシロサ」が、そこにはあると思うわけです。


そして、これは、私の考えている「芸術の多重化」にも、つながるものだと思って、興味を持っているわけです。


ただ一つ、これには気に成ることがあって、『いったい、どこまで広がって行けるのだろう?』という疑問がわいてくるわけです。

壁面を覆いつくしたら、今度は天井や床にまで広がっていくことは必然でしょうし、当然、それは鑑賞者の足元まで広がってくるんでしょう、そして、いつかは展示室を出ていくことに成るんだと思います。

さて、そう成ると、展示室を出た後は、どこまで広がって行けるんでしょうか?
(実際上の規制の問題を抜きにした話としてですけどね)


過去に、かなり広大な空間を利用した「ランド・アート」的なものもあったでしょうが、そちらは、「絵の世界を広げる」というような性質のものではないので、また、別物だと思いますけど、結果的には、そういう「スケール」にまで広がって行かざるを得なくなると言う気もしなくはないわけです。


ところが、そうなると、肝心な「絵の世界」の占める割合が異常に小さくなってしまうわけで、もはや、「絵の世界を広げる」ということでも無くなってしまうような気がしてくるわけです。

 ※「額」にも、これと似た性質があると思いますが、私にとって「額」は
  「絵の世界を広げるモノ」というよりは「絵の世界を閉じ込めるモノ」
  という性質の方が強いので、これもまた別物ですね。


そう考えると、『「絵の世界」は展示室の中までしか広げられない』のかなと。
(もう少し詳しく言うと、「上・下・左・右どの方向においても鑑賞者の位置まで」ということです)
そんな風に思うわけですが、私の場合、「絵の世界」は出来る限り「絵の中」で広げていきたいなと。

つまり、「奥行」ですね。

「絵の世界」の中の「奥行」を否定的に捉える傾向があることと、この広がってゆく展示方法と言う方向性には、関係があると思うわけです。

逆に言うと、「絵の世界」の中に「奥行」を創り出すことに対して、今よりも、もう少し積極的な方向で考えていけば、「絵の世界」は、その中に向かって無限に広がって行けるように成るんだと思うわけです。

 ※「奥行」を「無限遠」と考えるか「限られた距離」と考えるかは、人ソレゾレだと思い
  ますが、この話は、必ずしも「無限遠」=「無限の広がり」と言うことではなく、「距離
  感」が有限でも、「世界感」を限りなく広げていくことは出来るんじゃないか?というよ
  うな話です。


そういうわけで、『「絵の世界」は外に向かって広げる場合は鑑賞者の位置まで広がることができるし、内に向かって広げる場合はどこまでも広げることができる可能性がある』

出来たら、いろいろな方向で考えてみてもいいのかなと。

そういう風に思っているわけです。



  
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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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