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「反対側の視点」を持つこと



芸術の創作に関して、何か一つの考えが頭の中にあるとき、その考えに捕らわれて「反対側の視点」が抜けてしまうことがあるわけです。

その時、その考えが大事なのであれば、「反対側の視点」なんて要らないのかもしれませんけれど、私は、「反対側の視点」を抜きに考え続けることはできないので、初めから「反対側の視点」を持つように心がけているわけなのです。


「反対側の視点」が抜けたまま考えたことが、その時は、とてもいいと思っていたのに、何かのきっかけで「反対側の視点」を持ってしまったとたんに、色褪せて、つまらないものにみえてくるということがよくあるので、なるべく、そういう風にしようと思っているということなのです。


これは何も創作に限ったことではなくて、他のことにも言えると思うのですけれど、「反対側の視点」が入り込んできた途端に色褪せてしまうものと言うのは、どうやら、はじめから、そんなに〝すばらしい"ものでもないような気がするのです。

ところが、実は、ほとんどの考えというのは、この「反対側の視点」から見た場合〝大したことない"気がしてくるわけで、『それじゃあ、何も考えられなくなってしまうじゃないか!?』という気もするのですけれど、反対側から見て〝つまらないな"と思ってしまうと、ほとんどの興味が失われてしまうので、『それなら、何も考えない方がマシなんじゃないの?』と思えてくるのです。


そんな中で、時として反対側から見ても、どこから見ても、『いいんじゃないの!』と思えるものがあれば、それこそ本物かなと思うわけです。

まぁ、それもどこかでは自分だけの勝手な思い込みなわけですけれど、芸術や創作に関しては、最後の所では自分が納得できていることは大事なんだと思うわけですね。


例えば、音楽などでも、聞いた瞬間に『おぉっ!』と言いうような曲でも、繰り返し聞いていると、なんとなく『はぁー・・・』というような感じの曲もあるし、何度聞いても、不思議なくらいに、毎回、『おぉっ!』となるような曲もあるわけで、そりゃあ、やっぱり毎回、『おぁっ!』の方がいいわけですよね。


それから、続けて聴いていると『ふぅー』みたいなのもありますけれど(要するに、ちょっと疲れる曲ってあるんですね)、でも、これは、音楽では〝あり"だと、個人的には思うのですけれど、 美術だと、これもちょっと〝ガッカリ"な感じなんですよね。


とりあえず、なるべくいろいろな視点をもって吟味して創作をしようと思っているわけです。

つまり、『はぁー』や『ふぅー』を先回りして排除して、『おぉっ!』にしようということですね。

でも、いつもうまくいくとは限りませんから、そうすることで、〝角が取れた平凡な"作品ができてくることは、そんなに悪いことだとは思いません。


私個人の意見ですが、〝トガッタ"作品と言うのは、実は、偶然に生まれているように思うのです。
少なくとも、それは〝ネラッテ"〝トガラセル"ものではないんじゃないのかなと。


もう少し正確に言えば、芸術作品は、本来すべて〝トガッテ"いるはずなわけで、〝平凡"などと言われたとしても、作者にしてみれば、一生懸命〝トギスマシタ"作品なわけですから、それ以上、やろうとするとわざとらしくなるのかなと。


そして、現在においては「平凡を恐れないこと」こそが、もっとも〝トガッタ"ことなのではないのかなと。


そんな風に思うわけなのです。




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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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