FC2ブログ

いま、「歳をとること」の意味



私が子供のころは(50年程前)、原則として「年寄り」は尊敬されていたと思うのです。

現在はどうでしょうか?
私には、どうしても「年寄り」が尊敬の対象ではなくなってしまったようにしか見えないわけです。


例えばの話、ここで「年寄り」と言っているわけですけれど、これに対して、気を悪くする人もいるのかな?と思ってしまったりするわけですよね。

せめて「お年寄り」などと言うべきなのか?とか。


でも、そもそも、「年寄り」が尊敬されるものであれば、そんな配慮の必要はないはずなわけで、そこには、「年寄り」と言うよりも「歳を取ること」自体を、「劣化」と看做すという世の中全般の傾向があると思うわけです。

そして、こんなことを言っても、『そりゃ、若い方がいいに決まってるでしょ』と言われてしまうわけですが、いつから『若い方がいいに決まった』んでしょうか?


少なくとも、はじめに書いたように、50年ほど前までは「年寄り」は尊敬されるものでしたし、「年寄り」=「重鎮」であったり、「老境」=「威厳」であったりしたわけです。

確かに、そのころから、『若いっていいねぇ』などとも言われてはいましたけれど、それは、あくまで「若さ」の”未熟さや至らなさ”を含めての「いきおい」に対する、尊敬される側からの「余裕の言葉」であって、決して今のような『年寄りですいません』みたいなものではなかったと思います。


この状況は、拙いと思うのです。
良くないというより「ダメ」だと思います。

当然、すべての若者が歳を取るわけですから、将来の自分をも含めて、否定してしまっているわけですよね。

そして、自分が否定してきたので、否定される側に回った時に認めざるを得ないわけですよね。
それが『年寄りですいません』みたいなコメントになって出てきているのだと思うわけです。


要するに、誰にとっても「ダメ」なわけですね。


それから、実はこれが一番言いたいわけですが、人間は、まだ「人間未満」だと思うわけです。

これは、、ほかの記事にも書いたことですけれど、人間は、人間自身が設定した、「人間と言う概念」に到達していないと思うわけです。
(たぶん、今後も到達できないと思います)

つまり、「額面上の人間」と「現状の人間」が一致していないということですね。
「額面上の人間」がかなり理想化されているために、なかなか追いつけないという感じでしょうか。


だから、「人間」に成るためには、かなり時間がかかるようなのです。
(と言うか、完全には成れないと思います)

それは、一生を費やしてもまだ到達できないようなもので、若いうちに到達できるようなものではないと思うのです。


現在、ようやく教育や情報が整備されてきて、ようやく人間が「人間」に近づくときが来ているように思うわけです。

でも、今のように「歳をとること」を「劣化」と看做し続けていれば、それは、達成されることは無いでしょう。


「若者」にそれを期待するのは、今のところ無理なのだと思うのです。


それは歳を取った者が最後の責任として、有終の美を飾るための、人生最後の仕事なのだと思うわけです。
その先には「いい人生」ではなく、「いい死に方」があるのだと思うのです。


私は、このところ「死に方」は「生き方」よりも重要なんじゃないかと思っています。
と言うよりも、「いい生き方」は「いい死に方」のためにあるのかもしれないということです。


人間と言う動物は、百年ほども成長し続ける「種」になりかけているのかなと。
でも、成長しても尊敬されなければ、そこで終わっしまうでしょう。

「人間」に成る前に。


というところで、何はともあれ、「年寄り」は尊敬しましょう。
あくまで、一人一人の人の話ではなくて、一般論として、「歳をとること」に敬意を払いましょうということですね。

と言う話でした。




関連記事

管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


リンクはご自由にどうぞ

QRコード

QR