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「無規定」は「自由」ではない



現在、「芸術」と言うジャンルは、「規定」されていない状態になってしまっていると思うわけです。

これは、表現における「自由」を求めたことに端を発しているのだと思うわけですけれど、「無規定」な状態を、数十年間もズルズルと続けていることは、まったくもって「自由」なことではないと思うのです。


もともと、既成の概念に固着して身動きができなくなってしまった状態から抜け出すために、一度、「規定」を解いて「無規定」な状態からやり直そうとしたのが始まりだと思うわけです。

でも、それは「無規定」そのものが「自由」だからではなくて、新たな「規定」を設定するために、仮に「白紙」に戻しただけで、その後、新たに「規定」が設定されるべきであったのだと思うのです。

要するに、「無規定」が必要だったのではなくて、「自由」な「規定」が必要だったわけで、そうした、「自由度」の高い「規定」を設定するべきだったのだと思うのです。


確かに、「規定」は「拘束」をも含んではいるわけですが、その「拘束」は”拠って立つ足場”ともなるわけです。
逆に言えば、「無規定」は「拘束」を含みませんが、”拠って立つ足場”を持たないことに成るわけです。

「無規定」を続けるということは、「中心」を失うことでもあり、「輪郭」を失うことでもあリます。

「中心」も「輪郭」もありませんから、なんの「拘束」もありませんが、”拠って立つ足場”もありませんから、「作用・反作用」に当たるものが無いわけです。


これは物理の話ではありませんから、理屈どうりではないかもしれませんけれど、やはり、「足場」のない所でいくら力を入れても、その力が「作用」として何かに働きかけることは無いわけなのです。

だとすれば、現在の「無規定な芸術」と言うのは、人の心を動かすような「作用」を生み出せるのか?
つまり、『人を感動させるような力を具体的な「作用」として働かせることが出来るのか?」ということです。

出来ないと思います。


「中心」も「輪郭」も無い「無規定」なものが、人の心を動かすことはあり得ないと思います。

『そんなことを言っても、実際に感動している人が居るんだよ!キミ』と言う人もいるでしょう。
でも、人間はお腹がすいていれば、どんなものでも美味しく感じてしまうわけです。

でも、それは、その料理が「美味しいこと」とも、まして、その料理に「感動したこと」とも無関係なわけです。
それを判断する「味覚」に当たるものが「規定」になるわけです。


そこで、「芸術」を「規定」しなければいけないと思うわけです。

「芸術の規定」がなされなければ、すべての「芸術活動」は”無に帰する”ことに成ります。


『いや、そこまで考えない』と言う人は、それでいいのかも知れません。
でも、『そこまで考える』と言う人の「芸術活動」は”すべて無に帰する”ことに成るでしょう。
現に、そう成っているのかも知れません。


「無規定」と「自由」は違います。
当たり前のことです。
だったら、やわらかく「規定」されてた方がいいんじゃないかと。


そんな風に思うわけです。




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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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