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「感動」から抜け出すこと



前の記事からの続きです。


「感動」とは、心の動きが、何らかの「相乗効果」によって、最高潮に達した状態ではないだろうか?と言う話でした。


そこで、もう一つ進めて、「感動から抜け出すこと」を考えていきたいと思うわけです。


せっかく「感動」したのに何で抜け出すのか?

これは、私自身のことに限っての話ですが、「感動」すると、どうしても、その作品のことが頭に残ってしまうわけです。
一言で言うと、「気になってしまう」わけです。
「気が散る」と言ってもいいかもしれません。

だから、「感動」するような作品(作品とは限らず、風景などでも同じことです)を見たときは、その「感動」から抜け出そうと思っています。


これは、「感動」したことを捨ててしまうということではありません。
むしろ、その「感動」を吸収して自分のものにすることで、その「相乗効果」的な「空回りの感動」から抜け出そうということです。

また、影響を受けて、似たようなものを創ってしまうことを恐れているというのとも違います。

影響を受けることなくして、何かを創り出すことなどできないと思いますし、人間のすることなどは、多かれ少なかれ似ているものだと思います。


影響を受けることが問題なのではなくて、その影響が、自分の中で”解釈されていないこと”の方が問題だと思うのです。

それが”解釈されて”身についたものであれば、影響を受けることは、いいことだとも思いますし、「普遍性」という意味で言えば、本質的に「何かに似ている」と言うのは、ある意味では当然の結果ともいえるわけです。

それは、表面だけをなぞった「似ている」とは、根本的に違うことだと思っています。


つまり、そういった意味で言うのであれば、自分の作品は、自分が「感動」した作品に「本質的に似ているはず」とすら言えるわけです。


それならば、なんで「感動」から抜け出す必要があるのか?


それは、「感動」の「相乗効果」の中に居ると、常に「受け身」であって、その作品と「主体的」なかかわり方ができないからだと思っています。


鑑賞者として、つまり「客体」として「受け身」の関わりをしている限り、その作品から受けたものを吸収することは出来ないでしょうから、「主体」として、その作品と関わる必要があるわけです。

その為に、「相乗的な感動」から抜け出す必要があるということだと思います。

 ※これは「鑑賞者」であっても同じことだと思っています。
  つまり、完全に「受動的な鑑賞」ではなく、どこかの時点で、その鑑賞が「能動的な
  鑑賞」に、切り替わったときこそ本当の感動」に成るんだと思うわけですね。


オリジナリティは創り出すものではなく、その人がすでに持っているものだと思っています。
だから、出来るだけありのままに、それが出せればいいのだと思うのです。
その為には、「気になること」が無い方がいいのかなと。


そう言った理由で、「感動」からは抜け出すことを心掛けております。

そういうのを考えながら見ると疲れるので、あまり、美術展に行きません。


それでもいいんじゃないかなと思っています。




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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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