FC2ブログ

「芸術」に新しさは必要なのか?(続き)



前の記事の続きです。


さて、「芸術」における「新しさ」とはいったい何なのか?ということですが、これは、人それぞれの考え方だとは思いますけれど、私といたしましては、「芸術」における「新しさ」とは、「表現形態」の「新しさ」だと思っております。


「芸術」の本質は「自己表現」であると思うわけです。
ですから、表現するもの自体と言うのは、全ての人が皆違うものを表現しようとしているはずなわけです。

これは、まったく同じ顔をした人が居ないように、まったく同じ「自己表現」も存在しないのだと思うのです。
つまり、その時点では皆十分に「個性的」で「新しい」わけです。


それなのに、なんで似通った作品があるのかと言えば、「表現形態」が同じであるということによるのだと思うわけです。


もともと、同じ顔の人が居ないことも事実ですが、人の顔はだいたい同じような配置で目や鼻が付いているわけで、それと同じように、人の「個性」と言うのは大同小異であるともいえるので、「表現形態」が同じだと、「個性」による差は消されてしまうことが多いのだと思います。

逆に言えば、「個性」とは無関係に「表現形態」が違うだけで、まったく違うものに見えますし、それは”新しく感じる”わけです。


そこで、その「表現形態」とは何なのか?といえば、それは、ものの”捉え方”だと思っております。

「表現」の「形態」ですから、”表し方”と言うべきところですけれど、実際には捉えたものしか表せませんし、また、捉えられた時点で表される形が決まってしまうともいえるので、一応”捉え方”としておきます。


例えば、物を見たときにその物をどう”捉える”のか、物質としての形を”捉える”のか、それとも、何かそれ以外の本質を”捉え”ようとするのか、また、同じ形でも、それを面でとらえるのか、輪郭線で捉えるのか、さらには、物質的ではない”何か”を表現したい場合、目に見えないものを如何にして”捉える”のかということで、「表現形態」がだいたい決まってくるのだと思うわけです。

そして、その「表現形態」、即ち「捉え方」が新しければ、それが「芸術」における「新しさ」と成るのだと思うわけです。


ただし、ここで前の記事にも書いたのですけれど、「新しさ」が自分の目的であるのか、または、自分にとってそれが「手段」に過ぎないのかと言うことは、見極めておく必要があるのだと思います。


それから、「新しさ」を意識しすぎて、突飛なことをやっても、それがしっかり”捉えられて”いないと、「表現形態」とは成らないわけです。


結局、自分が制作を続ける中で到達した「表現形態」が、その時点での、その人にとっての、最新の「芸術」における「新しさ」ということなのだと思うのです。


だから、敢えて「新しさ」を追わなくても、もしかしたら「新しさ」は結果として付いてくるものなのかも知れないなと。
まぁ、かなり一所懸命にやればってことですけどね。


今、そんなことを思いました。




関連記事

管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


リンクはご自由にどうぞ

QRコード

QR