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「気遣い」と「へつらい」



「気遣い」と「へつらい」はイメージの上では、随分違う感じがする言葉だと思うわけですけど、実体としては、けっこう近い意味があるんじゃないかと思うのです。


「気遣い」と言えば、「人に対する気配り」や「人に対する優しさ」を思い浮かべることが多いのだと思います。
それに対して、「へつらい」と言うと、力のある者に取り入ろうとしたり、媚を売って、ゴキゲンを取ろうとしたりするといった、いわゆる「卑怯者」のイメージがあると思うわけです。

しかし、この二つは、見ようによってはほとんど区別がつかないほど似通ったものとも言えると思うわけなのです。


たとえば、何か失敗をして落ち込んでいる人に『そんなに気にしなくてもいいんじゃない?』と言えば、「気遣い」でしょうが、同じ事を、「いつも威張りくさっている上司」みたいな人が失敗した時に言えば、これは「へつらい」に成るでしょうね。


これは、極端な例ですが、それほど極端でない場合でも、「権力」に対して向けられる「気遣い」と言うのは、ほとんどが、実体としては「へつらい」であると思うわけです。

もちろん、上司など「権力」を持っている人間の中にも「イイ人」も「ワルイ人」も居るわけですから、「イイ人」に対してなら、「気遣い」は成立するんじゃないか?とも思うのですが、実は、「気遣い」が成立するのは、「力の無い者」に対してであって、相手が「イイ人」かどうかは関係ないわけです。


「権力者」に対する「気遣い」も、理屈の上では成立しますし、本人が何の「へつらい」もなく「権力者」に対して、「気遣い」を行うこともあるでしょうが、それは、実行された途端に、実体としては「へつらい」になってしまうということでしょう。

つまり、「利害関係」があるところで、「金銭のやり取り」をすれば、それが、どういう”気持ち”で行われたとしても、結果的には「賄賂」になってしまうということですね。


昔の封建的な社会では、身分制度がありましたから、「上下関係」がはっきりしていたわけです。
それで、「気遣い」と「へつらい」が区別し易かったんでしょうね。

ところが、現代の社会では、「身分」と言う意味ではすべての人が「平等」ということに成っていて、建前上は「身分の差」はないハズなわけですが、実際には、社会的な「権力」や「地位」と言った「上下関係」がありますから、時によって、「平等な社会」なのか「格差社会」なのか分からなくなってしまうわけです。

それで、「平等」と言う建前で考えた場合「気遣い」であるはずのものが、「格差」を前提として考えると、「へつらい」であるということが出てきてしまうわけですね。


結果的に言うと、現代においては、全ての「力」に対する「気遣い」は「へつらい」であって、それを、「気遣い」とすることは、「権力」を膨張させることにしかならない。
ということだと思います。


また、「へつらい」自体は「悪事」とまでは言えないが、「へつらい」によって、「人間性」を切り捨てることは「悪事」である。

と言う風に思います。



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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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