FC2ブログ

「絵」と「額」で迷宮のような世界を表現したいのです(続き)



前の記事の続きになります。


迷宮と書いてしまいましたけれど、そんなに特別なことをしようと言うわけでもないのです。

むしろ、これまで「額」というものが、あまりにも決まりきった形であったのではないのかなと、そういう気持ちから始めたことなわけで、ただ、そこで、『それなら、額に入れなければいいじゃないか』ということが嫌だったということです。

ですから、今までなかったものが作りたいと言うよりも『なんで今までなかったの?』と言うような気持ちの方が強いわけです。

私が知らないだけかもしれませんが、「絵」の形に合わせて、円形やハ角形などのかたちにしている「額」は見たことがあるのですが、「額」と「絵」を一体化させたようなものと言うのは見たことがないのです。

少なくとも、広く知られているものでは、無いように思います。


私の知る範囲では、上記のような「絵」の外形自体が四角形でないために、それに合わせて「額」の形も四角でなくなったというだけのものや、ふつうの「額」に凝った彫刻などの意匠を施したというものなど、縁取りとしての機能の中に、納まってしまっているものしかなかったように思うのです。

これらは、あくまで縁取りであって境界線としての機能しか持っていないので、凝った形にしたということに、さほどの意味を感じません。
つまり、「額」は「額」のままでは「絵」と一体化することがないわけです。

また、絵ではなく立体造形物に着色したようなものは、在るでしょうが、そちらは逆に、「額」の持っている境界線としての機能がはじめから無いので、立体であることの方が、圧倒的に力が強くなってしまいますから、そこには、「絵」=「平面」としての性質を感じられないわけです。

つまり、色が付いた立体造形ということで、やはり「絵」と「立体造形」が一体化しているとは思えないのです。


私個人の中での話になりますが、「額」はあくまで「額」であって欲しいし、「絵」はどこまでも「絵」であってほしいのです。

つまり、立体としての造形的な機能としてではなく、境界線としての「額」であってほしいし、「絵」は、やはり独立して区切られた平面の中にあってほしいわけなのです。

それでいて、さらに一体化したものであってほしいと思うようになったということなわけです。


私の場合、今あるような「額」には、もともと抵抗がありましたし、かと言って、「無額」についても、「それでいい」とは思えないので、そこのところを何とかしたいと考えるようになった結果なのだと思います。

さらに、言ってしまえば、100年も前に、すでにこういうことが行われていてよかったんじゃないのかなと思っているわけです。
そして、さらに、その次に、そのまた次に、ということを、すでにやってきているいるはずだったんじゃないか?ということです。

と言っても、過去の時代をやり直してもらうことはできないので、今できることしかできないのですけれど、なんとなくですが、100年も前にすでに終わっていることをやっているような、そういうもどかしさも、少し感じてしまうわけなのです。


※2019年5月に追記

この記事の中では、『なんで今までなかったの?』と言っていますが、あとで考えれば、無かったのも当然かもしれません。
「絵」と「額」を一体化させるということは、「絵」と言う作品に対して「額」がかなり能動的な意味で影響力を持つことに成るわけですから、「絵」の作者本人にしか、そういう「額」は作れないということなんだと思いました。
でも、自分でやってる見て、わかりましたが、「絵」と「額」を並行して制作するのは、かなり無理があって、それぞれの制作に専用のスペースが必要になりますし、専門的な工具類や、かなり大掛かりな道具もあった方がいいとなると、どう考えても「工房」と言うような規模のアトリエがなければならなくなってしまうわけで、そこまで、経済的に恵まれている人が、自分で「額」なんか作るわけありませんから、有り得なくなってしまうということでしょうね。

そんなことから、私自身も現在は「額」の制作は中断していますが、「構想」だけはあるので、いつか誰かに自分でデザインした「額」を作ってもらおうと思っております。
でも、お金の面から言うと「遥か遠い夢」ですね。






関連記事

管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


リンクはご自由にどうぞ

QRコード

QR