FC2ブログ

「ボヤケタモノ」を鮮明に描く



「抽象絵画」は「具象表現」から抜け出すこと、つまり、「形を崩すこと」や「形を使わないこと」に終始してきたんじゃないかと思うわけです。
でも、この考え方で絵を描こうとしていくと、どうしても方向性が見えなくなってきて、最終的には行き場を失ってしまうんじゃないかと思ったわけなのです。

『ここに居て、いくら頑張ってもダメなんじゃないか?』と感じてしまったわけですね。


でも、「抽象表現」は捨ててはいけないものだと思いましたし、実際、それを捨ててしまったら、それこそどこにも行き場がないと思ったんですね。


そこで、「形のあるもの」の「形」を排除しようとしたり、「形のないもの」を、そのまま「形のないもの」として描こうとするのはやめて、反対に、「形のないもの」や、自分には「形が見え難いもの」、言ってみれば、「ボヤケタモノ」を、何とかより鮮明に描こうとするという考え方でやってみようと思っているわけです。


要するに、「物質的なもの」を「非物質的に描く」とか、「非物質的なもの」を、そのまま「非物質的に描く」とかいうことをやめて、「非物質的なもの」を「物質的に描く」ようにしようということですね。


そうすることで、描き始めの「入り口」のところでは苦労するんですが、いつもナントナク「出口」が見えているという感じがあるんですね。

それで、少し「抽象表現」が”ラク”に成ったような気がしています。
自分だけが、勝手にそう思ってるだけなのかも知れませんけど、実体感のないものを、そのまま絵に描こうというのは、実は、はじめから不可能だったんじゃないかと思うんですよね。

それができれば理想なのかも知れませんけど、人間にはできないことなんじゃないかと言う気がするんですね。


それで、『「非物質的なもの」に「物質的な実体感」を与えるように描く』ということをやっているわけです。


もちろん、だからって”簡単”に成ったっていうわけでもないんですよ。
”気分的にラク”に成っただけなんですけどね。

でも、「出口」が見えていることで、「その先」があるんじゃないかなっていう気になれるんですよね。


今のところ、そういう考えでやっていこうかなと。


そんな風に思っているわけです。



関連記事

Comment 0

There are no comments yet.