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「イミガワカラナイ芸術



わたしも含めて、多くの人が「ゲージツがワカラナイ」と感じる時、大抵は、作品が「抽象化」されているのだと思います。

頭の中にあるものを外に出してあらわすのが表現なわけですけど、頭の中でかなりコネてから外に出すのが「抽象」だと思う訳です。
そして、その頭の中で行われた作業の分が、見えないということなんですねぇ。
だから、コネた分が多ければ多いほど、見た人はわからなくなるわけなのです。


「抽象表現」は、ワカル人とワカラナイ人が居るように言われていますが、実際には、みんなわからないハズなんです。

超能力のようなものがある人なら別ですが、他人が頭の中で行った作業がわかるわけがないですよね。
その人のことをよく知っていたりすれば、少しはわかったりもするでしょうけど、見ず知らずの人の気持ちがバンバン理解できちゃったら、それはマズイですよね。

だから、簡単に『抽象はわかる人が少ないんだ』なんて言ってしまっていますけど、もう少し人が解るようにしてから、外に出すべきなんじゃないかと思うわけなんですね。

つまり、目指すは、「腰の低い抽象芸術」なのです。


そして、それには、頭の中でコネテいく段階で、まず自分自身がはっきりしたものを掴んでいかないと、人にわかるようなものにはならないのかなと。

 ※ここで言う「はっきりしたもの」とは、「作品の完成形」とは違います。
  「完成形」がはじめからわかっていてそれを写し取る作業だとすれば、
  それは「具象表現」ということに成るような気がします。
  ここで言う「はっきりしたもの」とは、その作品の「方向性」ですね。
  その「方向性」に沿って、本質を見つけ出していく過程を「抽象」という
  んだと思います。


つまり、「抽象」と言うのは雲をつかむような状態から、その霧の中を抜けて、はっきりしたものが見えるところまでたどり着けないと、結果的には、ただなんとなく色を塗ったようになってしまうのかなと。

そして、それを見た人が「イミガワカラナイ」と思うのだろうと思います。
要は、作者が「イミガワカッテナイ」と、見た人も「イミガワカラナイ」ということですね。


「抽象」と言う作業は、もっと、わかりやすくするためにエネルギーを使うべきなんじゃないかと思いますね。
「頭の中でコネる作業」に使っていたエネルギーを、「ワカリヤスクすること」に使う方向にシフト・チェンジすると、実は創作者も楽になる部分があるのかもしれないなと。

私としましては、そんな風に思っております。


※2019年4月に追記

この記事を読むと、いかにも、「ワカリヤスク」しようとしさえすれば、「ワカリヤスク」なるんだという話に見えてしまうかも知れませんが、そういう意味ではありません。
「ワカリヤスクすること」にエネルギーを使ったとしても、必ずしも「ワカリヤスイ」と思ってもらえるわけではありませんし、むしろ「ワカリニクク」成ってしまうこともあると思いますが、「鑑賞者の理解」を拒絶しているわけではないという、そういう姿勢だけでも伝われば、少しいいのかなと思っています。
そして、何よりも、そういう気持ちを捨ててしまうことは「創作者」として「鑑賞者」と対峙することをおろそかにすることに成ると思いますので、それでは「芸術表現」は完結できないと思うわけです。
(私は「芸術表現」は「鑑賞」も含めて完結するものだと思っています。)


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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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