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「現代美術」が「額」を拒否するに至った理由



「現在形の絵画」に置いては、「額」は拒否されていると言っても過言ではないように思うわけです。
でも、そもそも、なんで「額」は拒否されてしまったんでしょうか?


まず、私自身のことで言うと、「額」が「権威の象徴」のように感じられたということがあるんですね。


「額」と言うのは、けっこう高価なものですし、歴史的に見ても、ヨーロッパの王宮などを絢爛豪華に飾ることで、発展してきたものですから、「絵」をゴージャスな調度品のように見せる傾向があるわけです。

それで、「額」が、そうした「芸術にまつわる権威の象徴」のように成ってしまったんだと思うのです。


でも、実は、「額」が「権威」だったわけではなく、「権威的な額」が主流(ほぼ全て?)だったというだけなんじゃないかと、私の場合は考えるようになったわけです。


実際には、「額」の中の「絵」の方だって、「権威的な絵」が主流だったわけで(今でも主流なのかも知れませんけど)、「芸術家」には、ある程度与えられていた「創作の自由」が、「額職人」には、ほとんど与えられていなかったであろうことを考えれば、「額」が、権威の要求するところを強く反映したものに発展したことは、当然のことであったわけですし、また、やむを得ないことでもあったわけです。


「芸術家」や「芸術作品」を「権威」から離れたところのものにしたければ、「権威」を拒否した「創作姿勢」を貫けばいいわけで、それと同じように、「額」を「権威」から遠いものにしたければ、「そういう額」を作ればいいということなんじゃないかと思うように成ったわけですね。


また、必ずしも、自分で作らなければいけないというわけでもなくて、しっかりした「額装」のコンセプトを持っていさえすれば、他人の作ったものでも、問題ないんだと思います。


もちろん、「権威的云々」ということだけでもないんでしょうが、いずれにしても、何かしらの「エラソーな感じ」や「形式ばった感じ」と言うのが、『「現代美術」が「額」を拒否するに至った理由』なんじゃないかと考えるわけです。


つまり、『もっと自由に成りたかった』と言うことなんじゃないのかなと。
でも、その「自由な額」を作る人があまりいなかったということなんじゃないでしょうか?

たぶん、”そうまでして”作らなくでも許されたからと言うことなんじゃないかなと。

要するに、「無額」が”ナントナクそれらしかった”ので受け入れられてしまったために、「額」が拒否され続けてしまったように思うんですね。


さらに言うと、いつの間にか反転して、「無額」の方が「権威的」になってしまっていて、それが、割と自然だったために気づかれなかったということもあったんじゃないでしょうか?


私は、これからは「額装」まで含めた全体が、「作品」として考えられるように成っていけば、もう少し良く成る可能性があるんじゃないかと思っているんですけど、それにしても、「額」を拒否するのって、すぐに飽きられて終わってしまってもいいような「手法」だったんじゃないかと思うんですけど、なんで、ここまで長く続いているのか、とても不思議な気がしてしまうわけなのです。


その理由が、「額」がない方が”ナントナク「現代美術」っぽいから”っていうのもね。


そんなことも含めて、「額」は「現代美術」の視点からこそ、見直されていいんじゃないのかなと。

そんな風に思っているわけです。




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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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