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「自作の筆」の価値:(画像追加しました)

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この記事は、2年ほど前に書いた記事なんですが、

その時は画像が無かったので、追加しました。
「続きを読む」をクリックすると画像があります。
(上の画像も今回挿入したものです)


私の場合、「絵」に使う道具類で、いろいろと「自作」しているものがあるわけですね。

 ※このブログでも「自作大型アトリエ・イーゼルの作り方と
  「自作キャンバス木枠の作り方]と言う二つの記事を書き
  かけたんですけど、これらを画像なしで説明するのは、
  あまりに不親切キワマリナイと思って、「ボツ」にしました。


基本的には、「売ってないモノは自分で作るしかない」ということですけど、ただ単に、「あまりに高いから」と言う場合もあります。
それから、かなり昔に仕事で使うために作ったものもけっこうたくさんあるので、必ずしも、自分の作品のために作ったものばかりでもありません。

とにかく、そういう「貧乏性型の器用貧乏」と言う「二重貧乏系」によって、いろいろと作っているわけですが、中でも、「自作の筆の価値」を、最近になって見直しております。

おもに、二十年近く前に作ったものなんですけど、その当時考えていた使い道とは全く違う使い方で、今、自分の作品の制作に使ったりしていますけど、思いもよらないようなテクスチャー表現が出来てきたり、『この筆じゃないと、こうならない』っていうような、ビミョーな感じが出てきたりと、意外と重宝しているんですね。

ほとんどは、安物の刷毛や、使わなくなった筆をばらして作ったりしたものなんですけど、普通の筆としては、全然使い物にならないようなモノの方が、意外性があって面白いですね。


これは、売っている筆だけを使っていると、なかなか気が付かないことだと思うんですけど、筆の種類って、すごくたくさんあるんですが、実は、それらの筆はほとんど「古典的な技法」に沿った形で作られていて、もう少しチガウ(新しい)手法のための筆と言うのは、あんまり、豊富には開発されていないみたいなんですね。
と言うか、ほとんどないかも知れません。

絵具や、メディウムなどの素材については、どんどん新しいものが出てきますし、道具なんかでも、使いやすいものができてきている分野もあると思いますけど、なぜか「筆」に関しては、「天然毛」の代用としての「合成繊維製の筆」と言うようなものにとどまっていて、それらは、あくまで代用品の域を出ていないと言えるでしょう。

私の場合、外国の技法書に出ていた筆や刷毛が、日本では入手しにくいものが多かったので(特殊な装飾に使うもので、これも本来の使い道としては古いものです)、似たようなものを作ってみたわけですが、実際には、「毛質」が違っていたりして、本来の使い道としては、「イマイチ」のものが多く、活用できたものは少なくて、ほとんどのものは、あまり出番がありませんでした。

それが、自分の作品に使ってみると意外な効果が現れてくることがあって、『これいいじゃないか?』ということになったわけですね。

その時点では、『まぁ、たまたまでしょうね』と思っていたわけですが、いざ、それと同じような感じを出そうと思うと、その筆でしかその感じが出せないということに気付いたわけです。


また、筆を作ってみると、気が付くことなんですけど、意外なことに、ごく普通の「豚毛」や安物の「油性塗料用の刷毛の毛」でも、大型の刷毛で毛足が長いやつをバラして、細めの筆に仕立て直すだけで、まったく違う筆触に成るんですねぇ。

それから、素人が作るっていうのもポイントだと思いますね。

プロが作ったものは皆同じになりますが、素人が作ると同じようにできないんですね。
どっちかっていうと、『こういう筆がイイ』と言われているものと逆の性質のものにこそ、「自作する価値」があると思います。


たとえば、まったく含みのない「毛質」や、コシが無くて非常に使いにくそうな刷毛の毛などですね。
(こういうのは「油性ペンキ」などに使う刷毛に多いようです)

それから、ありふれた、「豚毛」でも、一般的には、内側に向かって毛がカールするように作られているわけですが、それを、わざと「外ハネ」にしたり(と言っても、きれいな「外ハネ」にはならないんですけどね)、乱雑にまとめたりすると全く違った筆触に成ります。


もちろん、「使いやすいタイプの筆」も必要なんですけどね。
だから、そちらの方はあまり「貧乏性」にならないで、ある程度イイモノを買うことをおススメしますよ。

実際作ってみて言うんですけど、「マトモな筆」を自分で作るのはとても大変です。
でも、「マトモじゃない筆」については、やればなんとかできるし、なんと言っても”絶対売ってない”ので(売れないしね)、自分で作ってみてもいいんじゃないかと思いますよ。

柄の形なんかも、意外に自分の手になじんだものができたりしてね。

『これは、本当におススメですね!』

「おススメって、いったい誰に?」

『・・・・・・さぁー?・・・強いて言えば・・・バカモノ?』

ということで、是非「バカモノ」の方は試してみてください。

と言うことでございます。







画像を追加します。

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この二本の刷毛は一番まともなヤツで、左のは「バジャー(アナグマ?)」の刷毛で、市販の刷毛の柄の部分だけ自作して付け替えたものです。

「バジャー」はボカシ専用の刷毛としては最も優れていると言われているもので、それなりに高価なものですが、柄の部分がそっけないデザインだったので自分の手になじむように作り変えました。

『信じられない!』っていうくらいに持ちやすいです。
(いろいろなポジションで持ち換えても常に持ちやすい!)


右側のは、「バジャー」よりもさらに、弱い調子のボカシ用で、チョット触っても絵具が動いてしまうような状態の時に使うための刷毛です。

こちらは、柄も刷毛も自作です。
これも非常に持ちやすいです。
毛は、毛足が長くてコシが無く含みも悪いのでボカシにしか使えません。

ボカシにも、ほとんど使いません。
(繊細過ぎて使いにくい)


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これらは、使わなくなった刷毛や筆をバラシて筆にしたものです。
普通の筆としては、全く使えません。

以下のものも、大体似たようなもので、普通の使い方は出来ませんが、それぞれ、その筆にしか出せない味があります。


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こんな風に使ったりします。
外側にハネル筆っていうのが意外とないんですねぇ。

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この一番左の刷毛が、特にいい味を出します。
自作刷毛の中で、いちばんよく使うと思います。

下のようなランダムな線が簡単にイッパツで出せます。
私の場合は、これをテクスチャーを作るのに使っています。

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一番右のはヒャッキンのお化粧用のボカシ筆を9本並べて一本の刷毛にしています。
(写真では見えないけど3×3列に成ってます)

これは、下塗りなどの時に刷毛ムラを消したいときに使います。

なぜかわかりませんが、意外といいです。




まぁ、以上のような感じです。

やっぱり、これを作ってみようという人は、「バカモノ」って感じ・・・・かな?

あぁ、自分か。





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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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