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「芸術」に必要な「環境」



「芸術」を専門的にやってみようと思ったら、「環境」を整える必要があると思うわけです。

 ※ここで言う「専門的に」というのは、別に、「職業的に」ということではありません。
  「専門性」と「収入を得るための職業」は、一致しないと思っています。
  収入がなくても「専門性」が高い人は、それなりに居ると思いますし、収入を得て
  やっている人でも、「専門性レベル・中」ぐらいの人は、たくさんいらっしゃいます。

私の場合、三年ほど前までは、作品を制作するための「環境」が、全くと言っていいほど無かったんですが、『そんな中で、制作なんてできるわけないわ!』って言うことが、ある程度の「環境」を揃えてみて、初めてわかったという次第でございます。

まぁ、それ以前に『自分の作品を創ろう!』と言う意識も薄かったんですけどね。


『そういうのは、環境を言い訳にしているだけなんだよ』と言う人が居ますけど(私自身もそんな風に考えていたと思います)、そうでもないと思いますよ。


まぁ、学生とか、美大出たての人なんかだったら「イキオイでイケル」のかも知れませんけど、一度社会に出た人間が、『チョット本気で芸術でもやってみようか?』となった時には、どうしても「環境」を整える必要が出て来ると思います。

特に、「芸術畑」の出身でもない人間が、「芸術の世界」に入って行こうとする場合、『そういうのは、環境を言い訳にしているだけなんだよ』とか、『そんなに準備ばかりしていないで、作品を作ったら?』なんて言われても、いっさい気にしないで、初めの段階で、「環境」を整えるのに、時間と労力を使うべきだと思いますね。

もともと、「芸術」にかかわりのある立場に居たり、かつて、そういう立場にいたことがある人たちは(たとえば、「親が美術関係」とか「元美大生」と言うだけでもですね)、自分たちが知らず知らずのうちに、そういう「環境」を誰かから与えられていたり、自分で、そういう「環境」を、ある程度時間をかけて作り出していることに気が付いていないだけです。
だから、悪気で言っているんじゃないと思いますけど、ゼンゼン気にすることも無いと思いますね。


要するに、「環境」がないと、非常に消耗するんですね。
それで『もう、やってらんないわ!』になってしまうわけです。


「環境」を整えるのにも、かなり消耗しますが、「環境」の無い中で制作し続けるのは、不可能に近いと思います。


特別な「環境」を必要としない表現形態だったとしても、最低限の「制作スペース」や「道具類」と作品や道具の「保管場所」ぐらいは必要になってくるわけで、そういう「環境」がない中で、無理に制作を続けようとすれば、どうしても、なし崩し的に中途半端な創作姿勢が身について行ってしまうような気がします。


それよりは、はじめの段階で、少し大変かもしれませんが、「創作のための環境」を整えるのに力を使ってみる価値はあると思うわけです。

それに、「環境」を整えると引っ込みがつかなくなるっていうのもありますね。
これは、やや「邪道」かも知れませんけど、「言い訳」ができない状況を作ることも必要だと思いますね。

逆に言うと、「環境」があると、ある程度「ボー」っとしててもなんとなく「制作する習慣」が出来てきますね。


「外の世界」から「芸術の世界」に入って行くことは、けっこう”メンドクサイ”ことだと思います。
本当は、もうチョット、”メンドクサクなく”誰でも「芸術の世界」に入っていければいいと思うのですが、今は、そういう風にはなっていませんね。

なんとなく、手軽な手法で始めてしまうと、そこで終わってしまうのかなと思います。

 ※これも、よく言われることなんですけど、『取り敢えず手近なところから始
  めたらどうです?』っていうやつですね。
  気楽な気持ちで『ちょっとやってみようかな?』と言う場合は、それもいい
  でしょうが、本気でやりたいなら、そういうのも”丁重に無視”させていただ
  いていいんじゃないかと思いますね。

とにかく、自分が一番やりたいことをやれるような「環境」を作ることをおススメいたしますね。

まぁ、それが、たまたま「環境」を必要としないモノだったという人は、幸運なんでしょうが、まったく「環境」を必要としない「芸術」は非常に限られていると思います。


そこで、「外の世界」から、「芸術の世界」に入って行くときに、必要な「最低限の環境」を考えてみました。
(本当は、外も内もないんだと思いますけどね、そう言ってると、できないように成ってるんですね)

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【制作スペース】

場所がないと始まりませんね。
出来るだけ「制作専用の場所」があった方がイイですね。
出来れば、狭くても一部屋あった方がイイですが、部屋の中の一角だとしても、仕切りのようなもので区切るとか、そう言う工夫は必要かもしれませんね。

こういうことが大事だと思いますね。
「制作のための専用の環境」をもつことで、しっかりした態度で制作しようという姿勢が持てるようになるんだと思います。
私の場合、ワンルーム・マンションに住んでましたので、そのために一軒家に引っ越しました。
何かをあきらめて探せば、きっと安い物件はあると思いますよ。

【画架(イーゼル)】

これは絵を描く場合に限ってですけど、イーゼルはしっかりしたものでないと、後々、不便が出て来ることも多いので、大きくてしっかりしたものがあるといいですね。
少なくとも、絵を上下からしっかり固定できるものがいいと思います。
イーゼルは大きければ大きいほどいいと思っています。
欲を言えば、水平にできるものがいいですね。

私は、市販のモノで最も大きいものよりも、さらに一回り大きいものを自作しましたが、主に、20号程度までの絵を描いているのにも関わらず、その大きさで正解だったと思っています。
ちなみに、イーゼルの制作だけで、一か月以上かかりました。
(『あせらない、あせらない』と言うのは無理ですけどね。私はアホなので大丈夫でした)
      
【道具類とその保管場所】

これが意外と場所を取ります。
私の場合、額や木枠を作ったりしているので、工具などで、さらに場所をとっていますが、絵の道具類とイーゼルだけでも、たたみ一畳分ぐらいは必要だと思います。
油絵の場合、それプラス制作スペースで、たたみ三畳分くらいは欲しいでしょうね。

【作品の保管場所】

私は、たくさんの作品を同時期に制作したことがなかったので、考えたことがなかったんですが、油絵の場合だと、かなりのスペースを必要とします。(乾くのにも時間がかかるので)
しかも、油絵具が乾くまで重ねることが出来ませんから(乾いても重ねたくないですけどね)、かなり工夫が必要です。

私の場合、和室の押し入れを改造して、奥の壁にベニヤを固定して、そこに小さなエル・アングルを接着剤で接着して、それにキャンバス(木枠)の一辺のハジッコを挟むようにして、立てて保管できるようにしています。(震度4くらいの地震でも、今のところ倒れたりはしていません)
自作の木枠が、市販品よりもやや薄いこともあって、押し入れの一段に約60枚まで保管(30号ぐらい)できるように成っています。

その他に、「床の間」を改造して、絵を水平にして15枚(小さいサイズならもっと)ほど保管できる、棚のようなものも作りました。制作中の絵はここにおいています。
ここは、下の部分を道具置き場としても使っています。

【作業台】  

これは、私が「額」や「木枠」を制作しているために必要なモノですが、何かにつけて作業台があると便利ですし、無いと不便かも知れませんね。
立体作品を創りたい人には不可欠だと思います。

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最低限必要なモノだけでも、このくらいはあるという感じですね。
確かに、お金もかかりますし、手間もかかりますね。

私の場合、お金がないこともあって、これらほとんどを自作したので、『簡単ですよ』なんて言えないです。
道具類の自作も含めて、約半年くらいはかかっていると思います。

でも、この環境がまったくなくて『「気持ち」だけで、作品が創れるのか?』と言われたら、かなり厳しいですね。
短期間ならいけるでしょうが、たくさんの作品を制作するのは、まず無理でしょう。
まぁ、私の場合ってことですけどね。

もちろん、そんなこと気にもしないで「イケチャウ人」もいるんだと思います。
でも、少なくとも、「環境」がないっていうことから「なし崩し」になってしまう人は、それ以上に多いんじゃないかと思いますね。


まぁ、非常に人気ウスなこのブログに限って、そんなこともないと思いますけど、万が一、『専門的に芸術でもやってみようかな』と思っている方が、このブログを見るなんて言う奇遇なことがあれば、とにかく「環境を整えること」をおススメいたします。


いまのところ、私にもできていますから、『あなたにもきっとできますよ!』
でも、それでもできなかったら、『ゴメンネ!』

でも、そんな「経験」でも、一所懸命にやったことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思いますよ。
少なくとも、ナントナク始めて、ナントナク止めちゃったっていうよりは、「経験」としての重さはあるんじゃないかと思います。


そういうわけで、『環境を整えることをおススメいたします』

ソントク抜きでやってみようという方が居らっしゃればってことですけどね。



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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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