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「真術」は設定することに意味があったのです(続き)



前の記事の続きです。


わたしは「真術」を「真実の追究」という方向で設定したのですが、実を言えば、それすらも重要なこととは言えないのです。

実際に重要なのは、芸術に対して専門的な見解を持っている人も、そうではない人も含めて、、『芸術とはだいたいこういうものだ』と言う共通の認識が出来上がることであって、目印のピンが地図上のどこの位置に止められているのかと言うことよりも、そのピンが「芸術」を規定するピンであることと、それが、そこ(どこか)に止められているということを、みんなが共有できていることだと思うのです。

そのピンが、どこかに刺さっていることがわかってさえいれば、そこからどんなに離れたところで「芸術」の話をする人が出て来てもそれは自由なわけです。

その意見が、ピンの刺さっている位置から見て、どのぐらい離れていたり、どんな意味を持っているものなのかということを、誰もが、考えられるということが、やはり必要ではないのかと思うわけなのです。


現状では(20世紀以降ずっと)、そういう目印が設定されていないに等しい状況であるために、「いま人気がある人」や「最近注目されている人」そして「権威のある人」が述べるところの見解が、大きすぎる影響力を持ってしまうわけなのです。

たとえ、それがどんなに突飛な見解であっても、あたかも、そこが「芸術の中心」であるような、もしくは「芸術の中心」が、いまはそちらに移ってしまったかのような、「集団的な錯覚」を創り出してしまうというパターンが出来上がってしまっていると思うわけです。

さらに言えば、「芸術の中心」に近い見解は「オモシロクナイ」から注目されなくて、「芸術の中心」から極端に離れた見解のほうが「オモシロイ」から注目される傾向もあるわけです。

何か一つの「流行のキーワード」を提示されると、その呪文によって集団催眠のような状態が形成されて、夢遊病患者のように、ふらふらと「流行のキーワード」の方に向かって吸い込まれて行く。

その後、何かのきっかけでその呪文が解けたとたんに、「流行のキーワード」だったものが「もう終わってるもの」にしか見えなくなって、「集団的な錯覚」から脱出して我を取り戻す。

これを繰り返してきたために、「集団的な錯覚」から「集団的な依存症」のような状態になりつつあるのが現在の「芸術」ではないのかと思うわけなのです。

つまり「我を取り戻している」ときには、むしろ現実感が希薄で不安を感じてしまい、「集団的な錯覚」の中に居る方が安心する、だからまた「錯覚」を与えてくれるものを求めるというような、いわゆる依存症患者の症状のようなパターンが形成されてしまっているように見えるわけなのです。

依存症を長く続けていけば、その結果はだいたいわかっていると思うのです。
その結果が悲惨なものだと思うのであれば、そこから抜け出さねばならないわけです。

依存症患者は、依存しているものを断つことでしかそこから抜け出せないわけで、さらには依存せずにはいられないという体質自体を変えなければ根本的な解決にはならないのです。

要するに、いま必要なのは「オモシロサ」ではなく、「少しつまらないような真面目さ」ではないのかなと。


そんな風に思うのです。




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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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