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「現在形の創作」



かなり昔の時代までは、「現実を写し取ること」や、そこに「アレンジを加えること」を「創作」と言っていたんだと思うわけです。
でも、現在それを「創作」と言えるのか?と言う問題があると思うんですよね。

つまり、今でもまだ「現実」などの「既存のモノ」を模倣することを基盤にした作業を「創作」ということが出来るのか?ということですね。


それを肯定した場合、極端に言うと、「カメラ」や「コピー機」に著作権が発生するということにも成りかねないんじゃないかと思うのです。


それはともかくとして、やはり、写し取る作業は「現在形の創作」では無いような気がします。


そうなると、「現在形の創作」とは、どういうモノに成るのか?ということです。

おそらく、それは、「非現実のモノ」に「具体性」を与えることなんじゃないかと思うわけです。
つまり、「非現実のモノ」を、ただ単に提示するだけじゃなくて、そこに「実体」を与える作業が「現在形の創作」と言える作業なんじゃないかということです。


もともと、古典的な「写し取るタイプの創作」に置いては、現実に存在するものを写し取ることで、それを、「芸術」と言う「非現実的な世界」に取り込んで、提示することを「創作」と言っていたんだと思います。

つまり、作業としては「現実を写し取ること」でも、そこに、「芸術という非現実の空間」を「創作」していたということでしょう。

ところが、技法が確立されていくにつれて、それを「創作」と言える領域が狭まって行ったために、それを「創作」とは言いにくく成って行ってしまったんだと思います。

「写し取る作業」自体も、写し取られるように成ってしまったわけですね。


要するに、それは「芸術」ではなく「技術」になってしまったということでしょう。


そこで、どうしても「現実」を「芸術という空間」に取り込むのではなくて、「取り込むモノ」自体を創り出すことが必要に成ったわけでしょうね。

それが「抽象表現」ということだと思います。


そして、「現在形の創作」に至って、その「取り込むモノ」を創り出して提示するだけじゃなくて、そこに「具体性」を与える必要が出てきていると思うわけです。


つまり、「抽象表現」にも「具象性」が必要に成って来ていると思うんですね。

百年くらい経って、ひっくり返ったとも言えるのかも知れませんね。


「抽象表現」に置いては、「具体性」を問題視されることは、その百年くらいの間、ほとんど無かったように思います。

どちらかと言うと、「いかに具体性を排除するか」ということが重要視されてきたように思いますね。


それが、もう出尽くしたということなんでしょうね。

実は、だいぶ前からそうなっていたんだと思いますし、個々の作家の中では、「具体性」に対する取り組みもあったんでしょうが、当初の、「具体性を排除する」と言う方向性が邪魔してたんじゃないかと思いますね

要するに、「抽象」で「具体性」を取り入れようとすると、どうしても、「ややチュートハンパな感じ」に成ってしまうので、やろうとするたびに、引っ込めざるを得なくなるといったところだったんじゃないでしょうか?

それで、「半抽象」みたいなものをやっている人は、『いや、具象ですよ』みたいな顔をしていないと格好がつかないという状況があったような気がします。


それから、「抽象をやってみたら意外と幅が狭かった」って言うこともあると思います。
つまり、「抽象化」することで、限りなく表現の幅が広がると思われたのに、「具体性」のないモノを現そうとすると、意外なほど表現の幅が狭いんですね。

それで、「「具体性」が、また必要に成ってきているんだと思うんですね。


そんなところで、【「非現実的なモノ」に「具体性」を与えること】が、「現在形の創作」と言えるんじゃないのかなと。

そういう風に思っているわけです。



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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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