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「インテリアとしての芸術」と「表現媒体としての芸術」



「芸術」と言えば「表現」でしょう。

一応そういうことに成っているわけですが、実際には、「インテリア」としての性質が強い「芸術」もあって、現実には、そちらの方が「コンスタントに売れる芸術」だったりもするわけです。


この「二つの芸術」は、なかなかハッキリとは分けにくいんでしょうが、どう考えても、この「二つの芸術」は別の意図をもって制作されていますし、違う方向性を持っているわけですから、やはり、ちがうジャンルとして捉えたほうがいいような気がするわけなのです。

 ※こういう話の中で、「ジャンル分け」と言うようなことを言うと、けっこう嫌がる方
  がいらっしゃいますが、「分ける」と言うことは、「文化の基盤」となるものだと思
  います。
  たとえば、『何でもいいからお腹いっぱいに成ればいい』と思っている時には「単
  なる食物」だったものが、『どうせなら美味しく食べたい』ということで、「料理」とい
  う「文化」が生まれるわけですが、そこで、「肉や魚」と「果物」を「分けること」から
  「デザート」と言う「新たな文化」が生まれるわけです。
  そして、一度「デザート」として分けられたあとは、もう、それを、「肉や魚」と「同じ
  ジャンル」として考えることに意味があるとは思えなく成ってしまうわけです。

  これは、まったく逆の方向から言うと「ジャンルをまとめること」にも、同じことが言
  えると思います。


「ジャンル分け」を嫌う人に言わせると、「ジャンル分け」をすることで、「自由」が拘束されて、イキイキした表現が妨げられるということに成るわけですが、実際には、「不自由」に成るのは、「同じモノ」を無理に分けた場合であって、「違うモノ」を分けても「自由」が拘束されてしまうことは無いでしょうし、むしろ、「違うモノ」を無理に「同じモノ」として扱おうとすればその方が「不自由」に成ると思います。


それから、もっと大事なことは、「チガウもの」が分けられていないことで、作家の「創作に対する立ち位置が不明瞭になっている場合が多いということです。

つまり、自分が「部屋に飾って心地よい作品」を目指しているのか、それとも「表現媒体としての作品」を目指しているのか、また、そのどちらが「自分にとっての芸術」であるのか、ということが、初めからキッパリとわかっている人が意外と少ないような気がします。
(私はわかってませんでした)


こういうことが、とても大事だと思うわけです。
でも、意外と軽視されていると思うわけですね。
というより、「ほぼスルー」されているような気がします。


『いいモノはいい!それで十分だろ!?』と言うのが主流派だと思います。
確かにそうなんでしょうが、その「いいモノ」が見えてこなくなってしまうわけですね。

結果的に「どっちつかず」になってしまうわけですね。


要するに、「自己表現」であろうとすると「インテリア性」からは遠ざかっていきますし、「インテリア的な芸術」を目指せば、当然「自己表現」としては不完全燃焼になってしまうということでしょう。
でも、その両方が捨てきれないということが出てきてしまうんですね。


この二つが、初めからはっきりと分けられていれば、おそらく、かなり諦めが付けやすいんじゃないのかなと思うわけです。
「自分とはちがうジャンル」のことだと思えば、諦めやすいですからね。


現在は、この二つの中間に位置している創作者がとても多いと思います。
というよりも、この二つを上手く折衷した作品がけっこうウケがよかったりしますね。
それだけ、分けられてこなかったことの弊害が現れて来ているんだと思います。


もちろん、それでも「いい作品」も「そこそこの作品」もあるんでしょうが、問題は「作品の出来栄え」ではなく、「創作者の姿勢」なんだと思います。


いくら「出来のいい作品」でも、「姿勢」や「方向性」のないモノは「芸術」とは言えないような気がします。
やはり「作家の姿勢」が示されていてはじめて人の心を動かすことが出来るんだと思います。


それで、尚且つ「出来栄え」もよければ、それに越したことは無いでしょうが、そう上手くいくことばかりでもないでしょうから、せめて姿勢だけでも示せたらなと。

そんな風に思うわけです。





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プロフィール

ふたつ

Author:ふたつ
※トップ画面とプロフィール画像の絵は習作として描いた絵です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

自分自身の制作に対する姿勢を示した「宣言文」をブログの形で発表するのは、筋が違うのかとも思いますが、このような形しか思い当りませんでした。
ご容赦ください。
興味のない方にはたぶん面白くないでしょう。

ただ、私はここに書いたことがこれから確実に起きることだと思っています。
と言うよりも、すでに起きていることだと思っています。
「天才の時代」は、もう終わらせなければいけないと思うのです。
「天才」なんてもう何処にも居ないのだと思うのです。
「天才」は、もう誰にとっても必要ないモノに成っているんじゃないでしょうか?。
「普通の人」が、もっともっと芸術に関われるようになったら、
少しいいんじゃないかと思います。

いえ、芸術に限った話でもないのです。
全てのことが、今よりもっと「普通」でいいんじゃないでしょうか?
「個性とは実は最も普通なことなのではないのか?」
私はそんな風に思うのです。

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1960年の生まれです。
横浜在住です。
過去に何一つ実績と言えるものはありません。
30歳に成った頃、絵を描き始めました。
その後、細々と美術に関わる仕事をしていましたが、自己作品の制作にはあまり積極的とは言えませんでした。
2013年のはじめ頃から、自己作品に対する欲求が生まれ、現在は妻の収入に頼って、ようやく制作に漕ぎ着けております。

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読みづらいところもあるかとは思いますが、読んでみて下さい。


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